絶対合格!日商簿記3級

日商簿記3級:収益の繰延べについて

収益の繰延べとは何ですか?

前回学習した「日商簿記3級:費用の繰延べについて」の逆版です。
11月にお金を貸して、1年分の利息を同時に受け取っていた場合、10ヶ月分の利息は、本来は来期の収益となります。
この収益を、前受収益という負債に振り替える事を、収益の繰延べといいます。

収益の繰延べの仕訳の方法

前受している収益は、「前受収益」「前受利息」という勘定科目を使います。
これも、実際の問題を解く場合は、問題文で与えられている勘定科目をよく見て解答しましょう。
前受収益は、前払費用とは逆に「負債」と扱います。
この「前受収益」が関わる仕訳のパターンは、主に以下のパターンとなります。
①収益を受け取ったとき
②決算のとき
③次期になったとき


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収益を受け取ったとき

「11月1日に貸したお金の利息を、1年分の1,200円を現金で受け取った。」という仕訳は以下のようになります。

(借)現金 1,200 (貸)受取利息 1,200

費用の繰延べと同じく、このときは普通の仕訳をします。

決算のとき

2ヶ月分は今期の利息ですが、10ヶ月分は来期の利息ですね。
つまり1,000円は来期の利息です。

(借)受取利息 1,000 (貸)前受利息 1,000

「受取利息」が減った⇒「収益」が減った⇒左側へ記入します。
「前受利息」が増えた⇒「負債」が増えた⇒右側へ記入します。

次期になったとき

次期では、本当に受け取る事ができる時期になるので、本来の「受取利息」に振り替えます。

(借)前受利息 1,000 (貸)受取利息 1,000

「受取利息」が増えた⇒「収益」が増えた⇒右側へ記入します。
「前受利息」が減った⇒「負債」が減った⇒左側へ記入します。
先ほどと逆ですね。


費用の繰延べも、収益の繰延べも概念は同じです。

次は、「日商簿記3級:費用・収益の繰延べについて 練習問題」です。


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