小口現金出納帳とは何ですか?
小口現金出納帳とは、いつ、何に小口現金を使ったかを記入する補助記入帳です。
小口現金について、覚えていますか?
怪しい方は下記を読んでください。
日商簿記3級:小口現金について
小口現金出納帳への記入方法
それでは具体的な例をみて、小口現金出納帳への記入方法をみていきましょう。
以下のように、小口現金の支払報告を受けていたとします。
前渡額 20,000円・第一週の残額 4,500円・補給額 15,500円
4/8 電車切符代 1,200
4/9 電話代 800
4/10 筆記用具代 300
4/11 コピー用紙代 1,500
4/12 接待用菓子代 900
小口現金出納帳は、支払の報告と同時に小口現金を補給するか、一定期間後に補給するのかで、記入方法が若干異なります。
すぐに小口現金を補給する場合
以下のようになります。(説明の為に色づけしているところがあります。)
「受入欄」には、補給された金額を記入します。
緑色に塗っている部分を見てください。
ここには、先週末の報告後に補給されている額、つまり前渡額の全額を記入します。この摘要欄には「前週繰越」と記入します。
緑色に塗っているところから、オレンジ色に塗っているところまでの間を見てください。
ここには、日付順に、支払った内容をひとつずつ記入していきます。
オレンジ色に塗っているところを見てください。
今回は、支払の報告と同時に小口現金を補給するというケースです。
ですので、支払の合計金額を算出した後、それと同額を補給します。
「受入欄」に支払の合計金額と同額を記入し、摘要欄には「本日補給」と記入します。
黄色に塗っているところを見てください。
今回のケースでは、1週間ごとに締める運用なので、摘要欄に「次週繰越」と記入し、支払欄に、残額(支払後の金額に、オレンジ色の行で補給された全額。つまり20,000円)を記入します。
水色に塗っているところを見てください。
「受入」の合計金額と、「支払」の合計金額を記入します。
紫色に塗っているところをみてください。
受入欄のこの行の上を二重線で閉めます。
そして、前渡額の合計(残額と補給額の合計)を記入し、摘要欄には「前週繰越」と記入します。
この繰り返しになります。
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小口現金を一定期間(締めた次の時期)後に補給する場合
以下のようになります。(説明の為に色づけしているところがあります。)
基本的なルールは、先ほどと同じですが、補給のタイミングが異なりますね。
緑色に塗っているところをみてください。
ここは、先週末時点での残額を記入します。
オレンジ色に塗っているところをみてください。
ここで、先週使った分を補給します。
オレンジ色から黄色までのところは、さきほどと同じです。
黄色に塗っているところをみてください。
次週に繰り越すのは、支払った残額です。補給後の金額ではありません!
水色に塗っているところには、「受入」「支払」の合計金額を記入します。
金額はさきほどと違いますが、左と右が一致するという点は同じです。
紫色に塗っているところをみてください。
まずは先週の残額を「前週繰越」として記入します。
そして、週初めなので、使った分を補給します。
どちらも基本的なルールは同じです。
次は、「日商簿記3級:小口現金出納帳について 練習問題」です。
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