それでは、手形の割引きに関する仕訳の練習問題をやってみましょう。
次の取引を仕訳してみてください。
①商店Aは、受け取っていた約束手形10,000円を銀行で割引き、割引料300円を差し引かれた残額を当座預金とした。
②商店Aは、受け取っていた約束手形100,000円を銀行で割引き、割引料を差し引かれた残額を当座預金とした。なお、割引日数は50日、割引率は年3.65%である。
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解答
①(借) 当座預金 9,700 (貸) 受取手形 10,000
手形売却損 300
②(借) 当座預金 99,500 (貸) 受取手形 100,000
手形売却損 500
解説
①
手形を割り引いた場合は、損した分は、勘定科目「手形売却損」を使うんでしたね。
「受取手形」が減る⇒「資産」が減る⇒右側へ
「当座預金」が増える⇒「資産」が増える⇒左側へ
「手形売却損」が増える⇒「費用」が増える⇒左側へ
となります。
②
割引料を自分で求めるパターンです。
割引料 = 手形金額 * 割引率(年) * 割引日数 / 365
でしたね。
100,000 * 0.0365 * 50 / 365 = 500円となります。
あとは①と同じです。
左側と右側は必ず一致する、という点を改めて心に留めておいてください。
理解できなかったという方は、もう一度以下の記事を読んでおいてください。
日商簿記3級:手形の割引きについて
次は、「日商簿記3級:手形の裏書譲渡について」です。
2番目の答えの当座預金の額は99,500円だと思うのですが?
コメントありがとうございます。
確認したところ、確かにご指摘の通りです。
該当箇所を修正させて頂きました。
大変助かりました。有難うございます。