貸借対照表と損益計算書の関係に関する簡単な問題です。
次の2つの表をよく見て、下記の空欄の①から⑫に当てはまる金額を求めてください。
なお、下記の数値の単位は、円です。
期首資本 (純資産) |
期末資産 | 期末負債 | 期末資本 (純資産) |
当期純利益 |
150,000 | 200,000 | ① | 180,000 | ② |
200,000 | ③ | 150,000 | ④ | 30,000 |
⑤ | ⑥ | 300,000 | 400,000 | 150,000 |
期首資本 (純資産) |
期末資本 (純資産) |
当期収益 | 当期費用 | 当期純利益 |
250,000 | ⑦ | 180,000 | 160,000 | ⑧ |
⑨ | 90,000 | 155,000 | ⑩ | 15,000 |
⑪ | 380,000 | 230,000 | 135,000 | ⑫ |
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解答
①20,000
②30,000
③380,000
④230,000
⑤250,000
⑥700,000
⑦270,000
⑧20,000
⑨75,000
⑩140,000
⑪285,000
⑫95,000
解説
それでは解説します。
わかるところから記入していくというところがポイントです。
今回の問題は、横1行毎で考えていけばOKです。
①、②について
まずは①の負債額を求めます。
貸借対照表を思い出してください。
負債は、貸借対照表の貸方(右側)の上の項目ですね。
資産 = 負債 + 純資産(資本金)です。
ですので、負債 = 資産 – 純資産(資本金)ということになりますので、
①は、200,000 – 180,000 = 20,000となります。
②の当期純利益ですが、資本金が期首から期末でどれだけ上がったか?という額になります。
ですので、期末資本180,000 – 期首資本150,000 = 当期純利益30,000となります。
③、④について
これは、④から先に求めないと、③はわかりません。
期首資本と当期純利益がわかっているので、④の期末資本が算出できます。
先ほどの問題の逆ですね。
期首資本200,000 + 当期純利益30,000 = 期末資本230,000となります。
期末資本がわかったので、③がわかります。
資産 = 負債 + 資本金なので、
③は、150,000 + 230,000 = 380,000となります。
⑤、⑥について
これは、⑤も⑥もすぐに求まります。
⑤期首資本は、期末資本 – 当期純利益ですので、400,000 – 150,000 = 250,000となります。
⑥資産は、負債 + 資本金なので、300,000 + 400,000 = 700,000となります。
⑦、⑧について
これはまず⑧を求めます。
損益計算書を思い出してください。
利益 = 収益 – 費用です。
ですので、
⑧当期純利益 = 180,000 – 160,000 = 20,000となります。
⑦は、期首資本金に当期純利益を加算した値となりますので、250,000 + 20,000 = 270,000となります。
⑨、⑩について
⑨は期末資本から当期純利益を引いた金額になります。
90,000 – 15,000 = 75,000となります。
⑩費用は、収益から利益を引いた金額になりますので、155,000 – 15,000 = 140,000となります。
⑪、⑫について
これは、⑫を先に求めないといけませんね。
⑫当期純利益 = 収益230,000 – 費用135,000 = 95,000です。
⑪期首資本 = 期末資本380,000 – 当期純利益95,000 = 285,000となります。
簿記での金額の記入方法
簿記では、金額の記入は、3桁ごとに「,」を打たないといけないそうです。
普段、あまり気にしない方も、忘れないようにしてください!
どうでしたか?
貸借対照表と損益計算書の関係性はおおよそわかりましたでしょうか。
もし問題がよくわからなかった場合は、以下の記事をもう一度確認しておいてください。
日商簿記3級:貸借対照表と損益計算書の関係
次は、「日商簿記3級:仕訳について」です。
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