有価証券の評価替えとは何ですか?
「有価証券」については以前学習しましたが、覚えていますか?
日商簿記3級:有価証券・株式について
日商簿記3級:有価証券・国債/社債について
株券や国債の事でしたね。
株で説明したらわかりやすいかと思いますが、株というのは、価格が変動しますよね。
購入時点での価値と、決算時点での価値が違う場合に、購入していた有価証券の価格を、最新時点の価値に変えてしまうことを、有価証券の評価替えといいます。
有価証券の評価替えの仕訳の方法
有価証券の評価替えの仕訳を行うタイミングは決算時です。
パターンとしては以下の2通りです。
①購入時点よりも有価証券の価格が上がっている
②購入時点よりも有価証券の価格が下がっている
購入時点よりも有価証券の価格が上がっている場合
「決算において、売買目的有価証券1,000円を1,500円に評価替えする。」という仕訳は以下のようになります。
(借)売買目的有価証券 500 (貸)有価証券評価益 500
元々1,000円であった売買目的有価証券の価値が500円上がったので、資産が増えました。
その相手側勘定は、有価証券評価益で処理します。
「売買目的有価証券」が増えた⇒「資産」が増えた⇒左側へ記入します。
「有価証券評価益」が増えた⇒「収益」が増えた⇒右側へ記入します。
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購入時点よりも有価証券の価格が下がっている場合
「決算において、売買目的有価証券1,000円を800円に評価替えする。」という仕訳は以下のようになります。
(借)有価証券評価損 200 (貸)売買目的有価証券 200
元々1,000円であった売買目的有価証券の価値が200円下がったので、資産が減りました。
その相手側勘定は、有価証券評価損で処理します。
「売買目的有価証券」が減った⇒「資産」が減った⇒右側へ記入します。
「有価証券評価損」が増えた⇒「費用」が増えた⇒左側へ記入します。
このような形で、決算時には株や国債などの有価証券の評価替えを行います。
次は、「日商簿記3級:有価証券の評価替えについて 練習問題」です。
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