それでは、簿記の練習問題という事で、提示されている受取手形記入帳、支払手形記入帳から仕訳を行う、という問題をやってみましょう。
以下の受取手形記入帳、支払手形記入帳を見てください。
ちょっと文字が小さくて見難いかもしれません・・・。すみません。
上の記入帳をみて、以下の日付の取引の仕訳を行ってみてください。
・受取手形記入帳より
①6月1日
②7月15日
③7月31日
・支払手形記入帳より
④7月1日
⑤8月15日
⑥8月31日
スポンサーリンク
解答
①(借)受取手形 3,000 (貸)売上 3,000
②(借)受取手形 2,000 (貸)売掛金 2,000
③(借)当座預金 3,000 (貸)受取手形 3,000
④(借)仕入 4,000 (貸)支払手形 4,000
⑤(借)買掛金 8,000 (貸)支払手形 8,000
⑥(借)支払手形 4,000 (貸)当座預金 4,000
解説
①②
受取手形記入帳に起票されているという事は、「受取手形を受け取っている」という事です。
「受取手形」は「資産」ですので、①②の左側(借方)は、「受取手形」となります。
①②の貸方は簡単です。
受取手形記入帳の摘要欄に、その勘定科目が記されているので、それを書くだけです。
金額は金額欄を見れば一目瞭然です。
③
てん末欄にて「入金」とある場合は、決済済みという事になります。
ですので、③の右側(貸方)は、「受取手形」となります。
支払場所がC銀行とありますので、当座預金口座に入金されたという事になります。
④⑤
支払手形記入帳に起票されているという事は、「支払手形を持っている」という事です。
「支払手形」は「負債」ですので、④⑤の右側(貸方)は、「支払手形」となります。
④⑤の借方は簡単です。
支払手形記入帳の摘要欄に、その勘定科目が記されているので、それを書くだけです。
金額は金額欄を見れば一目瞭然です。
⑥
てん末欄にて「支払済」とある場合は、決済済みという事になります。
ですので、⑥の左側(借方)は、「支払手形」となります。
支払場所がC銀行とありますので、当座預金口座を通じて支払ったという事になります。
今回の問題は、約束手形、為替手形の仕組みをよく理解できていなくても解けると思いますが、特に為替手形の仕組みはよく理解しておいて下さい。
よくわからなかった方は、もう一度下記の記事を読んでおいてください。
日商簿記3級:受取手形記入帳について
日商簿記3級:支払手形記入帳について
次は、「日商簿記3級:小口現金出納帳について」です。